優雅な料紙の上に、和歌を写した文字が流れる。眺めていると、平安時代の京の都にタイムスリップしたような気持ちになる。 古筆(こひつ)の断簡「石山切(いしやまぎれ)・伊勢集」はもともと、現在は国宝の「三十六人家集」(西本願寺蔵)の一部。紙工芸の極致の一つを示し、中世に花開いた王朝文化をいまに伝えてい…